GA4オーディエンス機能について、実際どのように使うのか?述べてみたい。
オーディエンスとは平たく言えばターゲットである。Google広告のオーディエンスを思い浮かべた方もいるかもしれない。まずは、Google広告のオーディエンスの話。
Google広告のオーディエンス には大きく分けて2つある。データセグメントとカスタムセグメントだ。
データセグメントは自社ウェブページのURLを使い、サイト内の特定ページを訪れたユーザや訪れていないユーザーを絞り込みターゲット化する。例えば、商品Aページを訪問しサンクスページに至っていないユーザーをターゲット設定できる。
データセグメントについて
カスタムセグメントは検索語句やウェブサイトURLを指定しユーザーをターゲット化する。例えば「オーダースーツ」や「オーダーメイド 紳士服」で検索しているユーザーや「https://*******.co.jp」(競合のウェブサイトURL)を訪れている推定ユーザーを ターゲット設定できる。
Google広告オーディエンスにてターゲット設定されたユーザーは当然ながら広告が表示される対象となる。
カスタムセグメントについて
GA4オーディエンス
この GA4オーディエンス もGoogle広告のターゲットに使われる機能である。GA4と言えば、イベントを元にした詳細なデータ取得が特徴であるが、このイベントをターゲット設定に活かすのが GA4オーディエンス である。
どのようなターゲット設定が可能なのか?大きく分けて5つある。
1)Google広告オーディエンスの データセグメント 的な使い方ができる
2)スクロール・クリック等PV以外の各イベント、セッション時間設定も可
3)各種イベントの組み合わせで設定可
4)セッション単位、ユーザー単位でイベント設定可
5)オーディエンストリガー(イベント)が使える
1)について2つのケースで説明する。
Ⅰ. A社はB2Bで高額商材を扱っている。CVまで平均2週間程度かかる。
会社案内を閲覧しているが、お問い合わせ(イベント)まで至らないユーザーをターゲット。全セッション(ユーザー単位)でターゲットのユーザーを追っている。
Ⅱ. B社はB2Cでコモディティー商材を扱っている。CVは1セッション、1日以内で完了するケースが多い。商品Aのページ を閲覧しているが、Purchase(イベント)まで至らないユーザーをターゲット。 同じセッション内(セッション単位)でターゲットのユーザーを追っている。
2)について説明する。
scroll とセッション持続時間の2つの条件を 全セッション(ユーザー単位) で設定した。このような設定はGoogle広告のオーディエンスではできない。
3)について説明する。 各種イベントの組み合わせだが、1)にある2例をご覧いただくとご理解できると思う。 Ⅰ. は page_view イベントとお問い合わせイベント の組み合わせ。 Ⅱ.は page_view イベントと purchase イベントの組み合わせである。
4)について説明する。セッション単位、ユーザー単位でイベント設定可、であるが、 1)にある2例をご覧いただくとご理解できると思う。 Ⅰ. は 全セッション(ユーザー単位) であり、Ⅱ.は 同じセッション内(セッション単位)である。
5)について説明する。 オーディエンストリガーは、オーディエンスの設定条件を満たしたユーザーが追加されるごとにその数がイベントとして記録される。新規作成からイベント名を入力し、「オーディエンスのメンバーシップが更新されると追加のイベントがログに記録されます」にチェックで保存。これはイベントとして機能するから、KPIとしての役割も期待できる。
※ GA4オーディエンス 設定画面右側に配置されている「その他オーディエンス設定」より、新規作成。イベント名を入力する。