この原稿はウェブ解析士サイト掲載に向けて作成したのですが、没になりましたので、こちらで掲載します。(一部修正済)
つれづれなるまゝに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば、の心境で書きました。
*2019年11月30日追記。現在上級ウェブ解析士ではありません。
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初めまして、アジアスターズ株式会社の土肥 秀幹です。
アジアスターズは東京 新宿に拠点があり、事業内容はWebマーケ教育とWebマーケコンサルとなります。
さて、皆様の中にはWebマーケ教育はウェブ解析士マスターの仕事と認識している方もいるかもしれません。または、いくつかのWebマーケ関連本を執筆している著名なマーケターの仕事と考えている方もいるかもしれません。
私はウェブ解析士マスターでも、Webマーケ本の著者でもありませんが、ストアカやUdemyの講師としてこれまで2500人以上の方々にGoogle アナリティクス・Google広告・Googleデータポータル・Googleタグマネージャー・Googleサーチコンソール・Yahoo!プロモーション広告・Facebook広告等のレッスンを提供してきました。詳しくは アジアスターズWebマーケ教育部をご覧ください。
アウトプットする場を見つけて自ら学ぶ
何かを学んだら、それを活かす。その場所が教育でもコンサルでも同じこと。
ウェブ解析士としてWebサイトの改善の手法を学びました。ではどう活かそうか?となった時、私の場合それがWebマーケ教育でありWebマーケコンサルであったわけです。教育にフォーカスしてお話をさせていただくと「ストアカ」や「Udemy」を利用することでアウトプットする場が実現しました。
ストアカとは「個人が主催する教室や講座を1万件以上掲載する日本最大級のまなびのマーケット」です。ここでは料理から英会話、そしてアナリティクス等のWebマーケ関連講座を教えたり学ぶことができます。ストアカでは誰もが講師になれる場が用意されています。Udemyは世界最大級のオンライン学習サイトです。多くの講師がプログラミング、マーケティング、語学等のジャンルで活躍しています。Udemyでも講師として活躍できる道が開かれています。
Google アナリティクスやデータポータル等を教えることで、生徒様がどこでつまづくのか?何故つまずくのか?どのような例を用いたらよいのか?テキストのイラストはわかり易いか?講座の流れに問題は無いか?等に思考を巡らし、これまでテキストの改定数は50回以上、講座の進め方も同じく30回以上変えています。また、生徒様の疑問をその場でお答えできず、お調べして講座終了後にメッセージを送ることもあります。まさに学びながら講座を提供しています。
誰の目にも触れる星5つ~星1
講座の評価ですが、「とても為になった」、「分かり易かった」、「今後に役立てたい」といったプラスなコメントの一方で「知ってた」、「他のコースを受講すべきだった」、「部屋が狭い」といったマイナスなコメントも頂くこともあります。さらに、星5つ~星1つといった評点もつきます。それらのコメントや星がストアカ・Udemy Webサイトで公開されています。講師一人ひとりがタベログ的な評価を受けているようなものです。一般的な講習会、セミナーで配布されるアンケートとは違って、多くの人に見られている分、プラス評価で嬉しくもあり、マイナス評価は悲しいものですが、いずれにしても講座の改善策をコメントでいただけると、とても嬉しいです。
教育事業とコンサル事業を回す
教育事業での出会い、知見がコンサル事業にも役立っています。講座に参加された方からコンサル案件を頂くこともあります。Webマーケティングの考え方やアナリティクス・グーグル広告の説明は(講師の役得かもしれませんが、口が滑らかになるようで)スムーズに進みます。
私が特にWebコンサルでお話させていただいているのは、「集客と回遊」の重要性です。「集客と回遊」はWebマーケの両輪であり、Web広告を使って集客に力を入れても直帰率、離脱率が高ければ意味がありません。ターゲットに合ったコンテンツの見せ方、ユーザーを迷わせないコンバージョンへの導き方の工夫が必要です。
コンサル事業では最終的にはお客様自身が「集客と回遊」について考えWebマーケ施策を実施し、成果を上げて欲しいと考えています。例えばGoogle アナリティクスのデータから仮説ベースで改善策を見つけて自社ホームページのキャッチ・テキストの変更を行ったり、Google 広告野の広告文・ターゲット等の変更を行いコンバージョンを改善することを目指しています。
Webマーケは奥が深い
レッスンではGoogle アナリティクス・データポータル等ツールの使い方を中心としてお話させていただいています。世の中、Webマーケに関連した様々な考え方、手法、ツールが溢れていますが、要はコンバージョンを改善するために何が必要なのか?Webサイトから利益を上げるにはどうすればよいのか?に応えることができれば良い訳です。
一つ例をあげましょう。
LPからのコンバージョンを改善したい、どうすべきか?単純にキャッチを変えるのが良いと考える方がいます。
確かにキャッチはサイト訪問者が必ず目にするエリアであり、それだけキャッチの与えるコンバージョンへのインパクトは大きいですね。
しかし、そもそもサイト訪問者の属性(年齢・性別・興味等)が商品のターゲットから外れていれば、キャッチを変えても意味がないのではないでしょうか?商品への興味の無い方に向けてキャッチで訴求しても購入には結びつきにくいです。
そこで、「商品を買うことで得られるメリット」エリアが読まれているかどうかをまずはチェックしてみると良いでしょう。
このエリアが読まれていれば(読了していれば)、ターゲットには問題ないと判断し、読まれていなければ、ターゲットに問題ありと判断する、と仮説を立ててみることをお勧めします。
例えば、まず、読了率(読了数/セッション*100)を求める。その上で、
1)読了率40%未満で、コンバージョンが目標に達していない場合、キャッチの変更と合わせて広告のイメージ、ターゲット変更を検討する。
2)読了率40%以上60%未満で、コンバージョンが目標に達していない場合、キャッチを変更を検討する。
3)読了率が60%以上で、コンバージョンが目標に達していない場合、読了エリアを変更を検討する。
のように考えると良いです。
これはあくまで一例です。クライアントに提案したい、自社サイトに役立ててみたい場合、読了率の判定基準(読了率40%未満等)は柔軟に変更する必要があるかと思いますが、試行錯誤した上で、最適解を見つけてください。