コンバージョンを決定付ける2つの大きな要素は「集客」と「回遊」である。これは私がWebマーケティングに関わってから事あるごとに言っていることだが、もしかしたら、当たり前すぎて誰も口にしていないのかもしれない。

本日時間ができてコンバージョン曼荼羅を作成したので、ここに掲載する。

コンバージョン曼荼羅(マンダラ)

これは基本的なコンバージョンの流れ示すために作成したもので、弊社が考案したシンプルな絵図である。
ユーザーを中心に据え、心理状態として内なる声(無意識レベルで商品・サービスへの欲求がある)から意思・欲求が芽生え、最終的にコンバージョンへ至る過程を示す。

集客(認知・比較検討・人気度/信頼関係)からユーザーがサイトへ流入(確認)。回遊しながら、最終的にコンバージョンに至る(納得~後処理)。

アナリティクス等のWebマーケツールで集客・回遊・コンバージョン関連データを確認しているWebマーケターを最下に配置。ユーザーのインサイト探求~仮説~施策提案を行う。

細かな説明は弊社が提供する講座にて行っていますので、ご興味ありましたらお問い合わせください。

Webマーケティングに関わる方々は事業会社に勤務されている場合を除き主に集客寄り(広告代理店)と回遊寄り(Web制作会社)の2つに分かれているように思われる。また広告もGoogle広告やYahoo!広告のみを扱う代理店とそれらの広告の他にFacebook広告、Twitter広告、Criteo等のDSPも扱う総合的な代理店に分けられることだろう。

他にコンテンツマーケティング・SEO関連サービスを展開している企業やインフルエンサーと繋がりソーシャルに特化した企業もある。この図にはないがメルマガを中心に個別ユーザーのサイト内行動とコンバージョンパターンを数値化するMAを扱っている企業、商店のローカルSEO・Googleマイビジネスを専門にサポートする会社もある。

それぞれがそれぞれの特定分野に偏ってしまっていて、この図のようなWebマーケターの立ち位置ができていないケースが見受けられる。代理店であるなら、お金にならないSEOや回遊施策を提案するだろうか?SEO業者なら知識のない広告まで踏み込めるだろうか?回遊提案だけが可能なWeb制作会社も広告には躊躇するだろう。

クライアント側から見れば、そんな枠組み等どうでもよい。サイトに訪れたユーザーを総合的に俯瞰し、それを受けた改善提案が欲しいのだ。また、事業会社の方はまさにこのようなオールレンジなものの見方ができる必要があるし、Webの改善提案を上司から求めれている。
コロナ禍によりWebへの期待が高まっている今、このマンダラの最下に位置するWebマーケター育成が 喫緊の課題となっていると言えよう。