2018年5月25日 GDPR(General Data Protection Regulation)が施行されました

GDPRはEUにおける個人情報・プライバシーに関するデータ処理・管理に関する新たな枠組みである。日本だから関係が無いのでは?と考える方がいるかもしれないが、ボーダレスにデータを取得できるGoogle アナリティクスを利用している私たちにも影響は及ぶことになる。

2018年5月25日、アナリティクスのデータがどのように変化したのか速報版でお知らせしたい。

2018年4月頃からグーグルはGDPR についてアナウンスを出していた。サーバーに保存されている保護対象となるデータの保持期間を、アナリティクスの利用者自身が管理できるようにするものだ。

userdata

これにより、長期間データで保持したいと考えた方は「データ保持」、「ユーザーデータとイベントデータの保持」から「自動的に期限切れにならない」を選択したことだろう。そのままにしてまうと、26ヶ月でデータは保持されなくなってしまうので。

データが保持されない ことによる影響範囲

アナリティクスでデータが保持されない 対象となるのは、ユーザーの「プライバシー関連データ」であり、それはCookieに関わるものである。

具体的には

1)ユーザーの識別子(例: ユーザー ID)
2)広告ID(例:DoubleClick 等の広告ID)

これらに関連付けられた「ユーザー単位」や「イベント単位」のデータが保持されなくなると言われていた。

GDPR施行後の結果

さて、私は4月下旬には「ユーザーデータとイベントデータの保持」から「自動的に期限切れにならない」を選択していた。ユーザに関わるデータを長期で保持したいと考えたからだ。

結果、どうなったか?5月26日現在、約 22ヶ月前のデータから

ユーザーが消えた(0になった)

user

ユーザー属性に関わるデータの取得が出来なくなった

user2

となった。

他にも確認できしだいお知らせしたい。

2018年7月16日追記
ユーザーが消えた「0」表示の問題は解消されている。
ユーザー属性に関わるデータの取得もできるようになった。